OVER DRIVE
思わず自転車版『アイシールド21』かと思ってしまった,
高校生ロードレースの話.
大谷さん*1,『デルドラクエスト*2』と掛け持ちするのはさておきとしても,
『アイシールド21』と『OVER DRIVE』を掛け持ちしちゃいけないでしょ.
全部見てるんだから.イメージがかぶるかぶる.
そうやってみると,第1回でパシリにされるシーンとか,
主人公の立ち位置,メンバーの構成まで似ているように見えて困る.
まあ,一般的な話のセオリーとして似てしまうのは致し方ないとしても,
ちょっとは意識していただきたかった.
それともわざとなのだろうか???
でも,見ちゃうんだけどね.
お勧め度:★★★☆☆
※2007年8月15日現在
のだめカンタービレ
僕は,高校では吹奏楽部だった.そして,中学では管弦楽部だった.
この番組を見て中学の頃を具体的に思い出す,ということはないが,
それでも幾分親しみやすい世界だ.
それが同じ女性にヒットした『NANA*1』や
『ハチミツとクローバー』は見向きもしなかったのに,
この『のだめカンタービレ』を録画して見ていた理由のひとつかもしれない.
だけど,それはあくまで理由のひとつに過ぎない.
たぶん,この作品の本当の魅力は「のだめ」本人のあの生き方なのだろう.
同じ生き方をしたいとは思わないし,できないんだけど,
だからこそどこかに憧れがあるのだろう.
恋愛ももちろん,プロフェッショナルの生き方としても参考にしていた.
アニメ版では最後に外国に行くことが決まるところで終わるんだけど,
そうすることがやはり少なくとも音楽ではそうする方が良いのだろうか.
日本でまだやれることがあるはず,というセリフがあっただけに,
自分の人生について考えさせられる.
先行して見ていた『史上最強の弟子ケンイチ*2』のケンイチ君と美宇さんを
どこか連想してしまうのが若干難だったけど*3.
お勧め度:★★★★☆
スキップ
昨日*1と同じく演劇集団キャラメルボックスのTV放送より.
人気投票で1位になった作品らしい.
他の作品を見ていないから,なぜ1位になったのかは
正直分からないけれど,1位に値するのはわかる.
昨日の「サンタクロースが歌ってくれた」と違い,
最後がすごく上手くまとまる,ということは残念ながらない.
だからこそ,心に残るモノがあった.
話としてはもややわかりにくいのではないかと思う.
まとまらないから,自分で考えないといけない.
そこの過程にこそ魅力があるような気がする.
その例というか,ヒントはとても秀逸だ.
今日という日をどう過ごしていくのかについて.
お勧め度:★★★★☆
*1:id:futagawakou:20070814#p2
史上最強の弟子ケンイチ
さらに,そこをテーマとして持ってきた作品もある.
『史上最強の弟子ケンイチ』だ*1.
最初は,個人的な嗜好をつかれまれながらも,
なんか変な作品だと思っていたのだが,
彼の名前の漢字が「兼」一であると分かったときに,
この作品の「信念」がわかったような気がした.
ケンイチ君の家にある大量の本とか,
敵に対する対処のあり方とか*2.
見ていてなかなか興味深い.
お勧め度:★★★★☆
※2007年8月15日現在
二項対立
よく,僕は作品を評価するときに,
二項対立の罠に陥っているかどうかをを厳しく見ている.
実はここで語ることが多かったファンタジー系の作品は,
構造的に二項対立をあおりやすいジャンルであるような気がした.
対立のあるファンタジー系の多くは世界を描いている.
現実の対立関係を見ても,対立を越えるのは難しい*1.
世界の場合は,「正義」という答を出さなければならない場合が多い.
どちら側も,いかに自分が正しいか,という議論ばかりをしている.
そうだからこそ,二項対立を越えてほしいと願っている.
その一方で,その罠に陥りにくい作品ジャンルもある.
スポーツだ.試合や競技で対立するのは当たり前.
その対立に正義の概念を前提にする必要はない.
だからこそ,自然に両方の立場を描きやすいのではないだろうか*2.
サンタクロースが歌ってくれた
溜め込んでました第一号.
演劇集団キャラメルボックスの作品ですが,
去年の冬にMXテレビでやっていたのを録画して今さらながら見てみた.
実は演劇をTVで見る,という経験はあまりしたことがない.
そのせいでとても埋めがたい距離感を受けた.
これは,観客と舞台の距離がとても近い証拠だろう.
確かに,その距離感をさっ引いても,十分に楽しい.
話の流れというか雰囲気がすごく自然なのだ.
指向しているものに向かっているのだけど,
それでいて今までの感覚も忘れていない*1.
クリスマスにはもってこいの作品だと思う.
この作品を観たのは…夏だけど.
お勧め度:★★★★☆
*1:演劇に限らず,序盤と終盤で雰囲気が分裂している作品,言い方を変えると,終盤の雰囲気が前半の雰囲気を全てかき消してしまう作品は残念ながら少なくない