伏線
人生に伏線ってありますよね?
自分が仕掛ける時もあるけど,仕掛けられることもある.
伏線に気づき,受け入れた時に運命だったということになるような気がする.
運命はある.だけど,この先にあるものなのではなくて,
今まであったもののことをいうんじゃないかな,と思う.(追認)
突然の出来事に人々は恐れる.偶然のことに人々は驚く.
そのこともやはり突然だったのかもしれない.あるいは知っていたとしてもそれを見て見ぬふりをしなければならない何かがあったのかもしれない.しかし滅ぶ,死ぬという行為を犯してまでもしなければならない何かとは一体何だというのだろうか.
偶然は突然より前に起こったと推定される.そのことは本当に偶然だったのだろうか.どちらにしても偶然や突然がそうなのではない,運命だとしたら……
もしかしたら,突然や偶然は運命の一部なのかもしれない.
ただ,そういう全ての感動を「運命」という語にまとめられていいのであろうか.
二川項・著『Destiny Life』*1プロローグより
*1:二川項が高校時代に書いた作品(完結).なかなか泣けるいい話なんだけど,この出だしはまだまだ青いね.ちなみに『After』に出てきた「サルソージュ」の元ネタの作品でもあります.