ポストモダン・マーケティング
今,巷にあふれている顧客志向マーケティングの
アンチテーゼを提示するするのがこの本.
表紙に「「顧客志向」は捨ててしまえ!」って書いてあるし.
この本の底辺には,忘れがちながら重要なことを指摘してくれる.
マーケティングの究極的目的は,消費者にモノを売ることです。
その上で,今は顧客志向をとるのは得策ではないということで
本論が展開されている.
ただ,この本で紹介されている手法(TEASE/マーケティーズ)は,
今だからこそ有効であるとも指摘している.
その理由としてはまさに「巷にあふれている」からなのだろう.
TEASEがあふれたら,今度はまた顧客志向に戻るのかもしれない.
大切なのは他者からどう差別化するのか,ということなのかもしれません.
さて,ここからは個人的な感想.
このTEASEという方法は,消費者としては
こう,なんか弄ばれている気がしてしょうがない.
まあ,顧客志向じゃないんだから当然といえば,当然か.
TEASEを簡単に紹介すると,
制限しなさい。大きくしなさい。お客の手に入る商品の量を制限しなさい。それをミステリーと限定のオーラで包みなさい。そして、ありとあらゆる人たちに大声で話してもらいなさい.
ああ,こうやって弄ばれているんだなあ.
僕の未だに未公開の作品「クドラデンドス物語」もTEASEできてるんだろうか…
あ,でも本文にこんな表記も.
マーケティーズは欠陥商品や数が不足している商品のものではありません。
う,完成しないと意味がないってことね,
最後に,本文から一つ.
企業同士のケンカは娯楽価値が非常に高く、多くの観客を集めることができるスポーツです。
おお,ライブドアとフジテレビを彷彿されますね.
まさか,すでに両社が陰で提携しているってことはないです…よね.
少なくともライブドアはこれが狙いのうちのひとつか?
- 作者: スティーブンブラウン,Stephen Brown,ルディー和子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
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