どっとこうMOTTO

電子書籍『After』(全2巻),BookLive!(http://booklive.jp/product/index/title_id/116980/vol_no/001),紀伊國屋書店(https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0012917)などで好評発売中。

ポストモダン・マーケティング

今,巷にあふれている顧客志向マーケティングの
アンチテーゼを提示するするのがこの本.
表紙に「「顧客志向」は捨ててしまえ!」って書いてあるし.


この本の底辺には,忘れがちながら重要なことを指摘してくれる.

マーケティングの究極的目的は,消費者にモノを売ることです。

その上で,今は顧客志向をとるのは得策ではないということで
本論が展開されている.


ただ,この本で紹介されている手法(TEASE/マーケティーズ)は,
今だからこそ有効であるとも指摘している.
その理由としてはまさに「巷にあふれている」からなのだろう.
TEASEがあふれたら,今度はまた顧客志向に戻るのかもしれない.
大切なのは他者からどう差別化するのか,ということなのかもしれません.


さて,ここからは個人的な感想.
このTEASEという方法は,消費者としては
こう,なんか弄ばれている気がしてしょうがない.
まあ,顧客志向じゃないんだから当然といえば,当然か.


TEASEを簡単に紹介すると,

制限しなさい。大きくしなさい。お客の手に入る商品の量を制限しなさい。それをミステリーと限定のオーラで包みなさい。そして、ありとあらゆる人たちに大声で話してもらいなさい.


ああ,こうやって弄ばれているんだなあ.
僕の未だに未公開の作品「クドラデンドス物語」もTEASEできてるんだろうか…
あ,でも本文にこんな表記も.

マーケティーズは欠陥商品や数が不足している商品のものではありません。

う,完成しないと意味がないってことね,


最後に,本文から一つ.

企業同士のケンカは娯楽価値が非常に高く、多くの観客を集めることができるスポーツです。

おお,ライブドアとフジテレビを彷彿されますね.
まさか,すでに両社が陰で提携しているってことはないです…よね.
少なくともライブドアはこれが狙いのうちのひとつか?


ポストモダン・マーケティング―「顧客志向」は捨ててしまえ!

ポストモダン・マーケティング―「顧客志向」は捨ててしまえ!