影響力の武器
サブタイトルにもあるとおり,
人が動かされるいろいろな要因とその対策法がかかれている.
読んでいるときに偶然にも,今日の雑学の小橋さんが
マーケティング系の参考書籍として紹介していました.
http://blog.4im.net/archives/2005/04/post_5.html
曲がりなりにもマーケティングを気にかけないと
いけない職柄なので,ん?いやむしろ,
一消費者として参考になる点が多い.
そしてもうひとつ.
評価し得る個人的な業績を強く意識しているときには,私たちは投影された栄光を分かち合おうとはしないだろうということです.むしろ,威信(公的,私的,いずれでも)が低くなっている時にこそ,私たちはイメージを回復させるために,自分とつながりのある他者の成功を用いようとするのでしょう.
この文章にはぎょっとした.鋭い刃物で刺されたような気分になる.
まさにその通りなのかもしれない.その通りなのだ.
どっとこう総見*1で共感がどうこう言っているけど,つまるところ,
傷ついた威信を癒してほしいということなのかもしれない.
どっとこう総見では,主人公の性格がプレイヤーの性格に影響を与えるかどうか,
なんていう話がメインだけど,この知見によれば,
プレイヤーと主人公の間に共感の関係があるかないか,
それに加えて,プレイヤーの威信がどうなのか,
それにも気を配らないといけないというわけか.
鋭く刺されたが,なんかクリアになったような気がする.
この本はなんと1991年に出版.社会心理学の定番の教科書らしい.
大学生の頃に出会っていればと,とても悔やまれる.
それでも,今出会えて良かった,と思える一冊である.
- 作者: ロバート・B・チャルディーニ,社会行動研究会
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 1991/09/01
- メディア: 単行本
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