リアルとリアリティ
アイシールド21という作品がある.
まあ,平たく言えばアメフトの漫画であり,アニメである.
スポーツ*1嫌いの二川項に見させただけでもエラいのだが,ジャンプ系ではじめて単行本を買わせたという快挙?を果たした.
最近の興味関心として,その作品がどういう層に受け入れられているか,どういう層に向かって書いているか,そういうことが気になっている*2.
登場人物がアメフトのイメージとは異なるキャラクターばかり.
登場人物というよりも,まさにキャラクターだ.
で,彼らを見ると,スポーツ嫌いの二川項が単行本を買ってしまう理由がわかる.
そう,この作品,スポーツ嫌いというか,苦手意識を持っている人向けに,共感できるように書かれているんだよね.
でも,一歩引いてみると,とてもジャンプらしい作品だ.
パシリ役とか,レギュラーになれないとか,勉強ばかりで部活動ができなかったとか,もうお見事としか言いようがない.
「アメフト」や「不良」などに対しての偏見の活用も上手い.
一つひとつを見ると,記号的で全くリアルではないけど,なんだろう,その記号にリアリティを感じてしまう*3.
まあ,かといって,今からアメフトやろうとは思わないんだけどね.
というよりも大学のサークル活動のことをちょっと彷彿させるところがある*4,というのも動機のひとつなのかもしれない.
なかなか上手く書けない…どっとこう総見でもうちょっとまとめたい.