どっとこうMOTTO

電子書籍『After』(全2巻),BookLive!(http://booklive.jp/product/index/title_id/116980/vol_no/001),紀伊國屋書店(https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0012917)などで好評発売中。

そんな新事業なら、やめてしまえ!

実物の二川項と会ったことがある人ならおわかりだと思うが,
あちこち手を出しつつも,実は何も知らない,ということを.


そもそも「どっとこう*1(旧:ふたがわ・どっとこう/笹本さんって何ですか?)」は
何をやっていたサイトか覚えていますか?想像できますか?
なんと,自作の小説を掲載していたんですよ.
その後はメディアに対する考えやゲーム批評を掲載していたこともあった.
あとはご存じの通り.


そんな二川項にカツを入れるために買ったのがこの本
そんな事業なら、やめてしまえ!*2』.


最近,企業でも個人でもコア・コンピタンシーを軸に
経営したり能力を伸ばしたりすることが望ましいと言われている.
が,そうではないというのがその主張.


軸にするのは,コア・エッセンス,なのだという.
コア・エッセンスとは,ブランドとしての本質
(何が売れるのか?,本当は誰なのか?)である.
コア・コンピタンシーなら,必要であれば外部調達できる(!)のだが,
コア・エッセンスは,入手不可能なものなのだという.
しかも,自分ではコア・エッセンスを正当化することができない.


例えば,世の中に存在する恋愛術をかき集めることができたとしても,
二川項(あるいは「どっとこう」)が恋愛の神様になることは考えにくいということだ.
つまり,むやみやたらに成功本を読んで,
それを真似したところで必ずしも成功するとは限らない*3


二川項なら,二川項なりの生き方を想定できないと,
結局はうまくいかない.
さて,「二川項」あるいは「どっとこう」のコア・エッセンスとは何だろうか?
その目的地(デスティネーション)を決めることからしていきたい.


ま,こんなことを堂々と書いている時点でどうかと思うんだけどね.


そんな新事業なら、やめてしまえ! 既存の資産と能力を活かす6つの原則

そんな新事業なら、やめてしまえ! 既存の資産と能力を活かす6つの原則

*1:念のためにアドレスを.http://llllll.s18.xrea.com/

*2:前に取り上げた『経験経済』(id:futagawakou:20060209)と,例として取り上げているスポーツの種類は違っているが,ビジネス面では同じ会社の例が登場しているし,趣旨が似ているところもあって興味深い.

*3:この前書いた三田さんのインタビュー( id:futagawakou:20060303 )と外れるところがあると思われる方がいるかもしれない.それはこういうことなのだろう.思わぬものが思わぬところで役に立つことがある.それを見つけるためには,それこそ「思わぬところ」に行かなければ分からないのかもしれない.その機会を試みることを拒否することは良くないということだろう.それとそこに居続けるべきかどうかは,それはまた別問題だ.