「脳」整理法
整理整頓の本を読んでみたいと思った.
で,手に取ったのがこの本.裏切られました.まあ,いい意味で.
整理をしていると,思いがけないモノが出てきて,
思い通り整理が進まない,だけど満足.そんな感じです.
半ば偶然,半ば必然に起こる「偶有性」をキーワードにして展開されている.
「神の視点」*1とか,「セレンディピティ」*2とか,ネガティブな感情とのつきあい方とか,
科学の大切さとか,引用したい部分もたくさんあるけれど,
そればっかりで終わってしまうような気がするので,ひとつだけ.
魂を揺るがすような作品に出会ったとき、私たちは「やられた!」と思います。身体の傷が時間をかけて癒えていくように、その作品が脳の中に残した痕跡が、ゆっくりとした時間をかけて受容されていくことこそが,芸術が私たちに促す自己変革のプロセスなのです。
そう,「すごい」,じゃなくて「やられた!」「そう来たのか」なんだよ,
一時的な熱狂の時期を過ぎて,良いところ悪いところが見えるようになる.
そうやって不完全ながら受け入れていくんだよね.
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/09/05
- メディア: 新書
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