どっとこうMOTTO

電子書籍『After』(全2巻),BookLive!(http://booklive.jp/product/index/title_id/116980/vol_no/001),紀伊國屋書店(https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0012917)などで好評発売中。

小泉内閣メールマガジン11/18号

小泉内閣メールマガジン」を購読している.
その中で信じられない文章があった.
文部科学大臣中山成彬の「子どもは国の宝」と題したものだ.

 また、ある調査によると、太陽が西に沈むことを知らない子どもが3割、
日の出や日の入りを見たことがない子どもが4割近くもいるという結果が出
ています。自然や社会と交わるといった体験が驚くほど希薄になっています。

 テレビゲームなどだけでなく、もっと本を読み、もっと外に出て、スポー
ツに親しみ、運動で汗を流そうと提唱したい。そのためには、学校や家庭、
地域全体で子どもたちの多様な体験活動の機会を作ることが必要です。


誰でも言える浅はかな文章である.文部大臣とは思えない.
浅はかなら無視すればよいだけだが,間違いがある.
提唱の部分である.メディアに対する認識が全くない.


テレビゲームの全てを肯定する気は全くないが,
この提唱の方法だと,テレビゲームというメディアが悪いようだ.
この方はテレビゲームの何を知ってそういう発言をしているのだろうか.


本なら何でもいいのだろうか.外で遊んでいればそれでいいのだろうか.
外での遊びがいじめであっても何の問題もないのだろうか.
テレビゲームがあったからこそ,勇気づけられた,ということもある.
大切なのは「何を」ではなく「どう」体験するか,だろう.


まあ,テレビゲーム不要とまでは言っていないのでこれは言い過ぎかもしれない.
テレビゲーム体験を豊かにするのは現実の体験だと思っているので,
論旨としては間違っていない.


しかし,それを差し引いても,
適当にテレビゲームという言葉を使ったその罪は非常に重い.
公的な人の軽々しい発言によってまた
テレビゲームに対する評価が意味もなく悪くなる.
それが一番耐えられないのだ,


あと,テレビゲームはともかく,「など」とは何のことを指しているのだろうか.
わかる方がいらっしゃったら教えてほしい.


問題のメールマガジン(バックナンバー)
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2004/1118.html
※多分ここがバックナンバーになると思われます.
 近日中に更新されるはずです.