ハリウッド脚本術
この本はいろいろ揶揄されながらも,大塚英志が『キャラクター小説の作り方』の中で講談社現代新書を三冊買うよりお勧めという本です.
この本はとても大切なことですが,
「娯楽ビジネス」としてのシナリオ技法
について書いてあります.
ハリウッドの状況みたいなのが垣間見ることもできて興味深いです.
そうはいっても,前半部のストーリーの組み立て方とかは大いに参考になります.
決して知らないということではないのですが,まとめられると知識がより太くなります.
まあ,これ一辺倒なところが大塚英志などが気にくわないところなのでしょう*1.
amazonでも取り上げられていましたが,日本語訳は全般的にここがやや難です.
他にも,たとえば,本家で取り上げている連載「二川項のRPG論*2」の中でも
使っている認知的不協和の理論は
認識的不協和の理論
なんだって.どちらも最近の高尚な理論じゃないんだから,もう.
古典って抜け落ちていると恥ずかしいですね.自分にもカツです.
まあ,二川項の作品作りは良くも悪くも趣味*3の延長線なので,売れるために何かを犠牲にしないといけないようなものは作らないですね.
おっと,あんまりあおってしまうと,自分の首を絞めそうなので,このあたりで終わりにします*4.
- 作者:ニール・D・ヒックス,Neill D. Hicks,浜口 幸一
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: 単行本