どっとこうMOTTO

電子書籍『After』(全2巻),BookLive!(http://booklive.jp/product/index/title_id/116980/vol_no/001),紀伊國屋書店(https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0012917)などで好評発売中。

ハリウッド脚本術

この本はいろいろ揶揄されながらも,大塚英志が『キャラクター小説の作り方』の中で講談社現代新書を三冊買うよりお勧めという本です.

この本はとても大切なことですが,
娯楽ビジネス」としてのシナリオ技法
について書いてあります.
ハリウッドの状況みたいなのが垣間見ることもできて興味深いです.


そうはいっても,前半部のストーリーの組み立て方とかは大いに参考になります.
決して知らないということではないのですが,まとめられると知識がより太くなります.
まあ,これ一辺倒なところが大塚英志などが気にくわないところなのでしょう*1


amazonでも取り上げられていましたが,日本語訳は全般的にここがやや難です.
他にも,たとえば,本家で取り上げている連載「二川項のRPG*2」の中でも
使っている認知的不協和の理論は

認識的不協和の理論

なんだって.どちらも最近の高尚な理論じゃないんだから,もう.
古典って抜け落ちていると恥ずかしいですね.自分にもカツです.


まあ,二川項の作品作りは良くも悪くも趣味*3の延長線なので,売れるために何かを犠牲にしないといけないようなものは作らないですね.
おっと,あんまりあおってしまうと,自分の首を絞めそうなので,このあたりで終わりにします*4


ハリウッド脚本術―プロになるためのワークショップ101

ハリウッド脚本術―プロになるためのワークショップ101


キャラクター小説の作り方

キャラクター小説の作り方

*1:もしハリウッドがドイツやフランスにあったらどうなるかなんてことは言いません.

*2:http://llllll.s18.xrea.com/x/column/index.html

*3:それが飯のタネになっていないという意味

*4:ところで,最近取り上げた『満たされない自己愛』『30歳からの成長戦略』に引き続き,マズロー先生が登場しています.はじめの本は心理学本なのでさておきとしても,『30歳〜』はビジネス書.今回の本はそのどちらでもありません.幅広いですねえ.