ゾロリ文庫本2
ゾロリ先生の文庫本第2弾*1.
『まほうつかいのでし』と『大かいぞく』の2本組.
まだまだキャラクターが未成熟なところもあるけど,
細かく読めば読むほど面白いのは同じ.
ゾロリは,この段階ではそうではないんだけど,その後,
作品のどこかに原ゆたかを隠したりすることに代表されるように,
「見つける楽しみ」を強調するようになっていく.
ゾロリ先生が声で解説するのもいいけど,
それを自分で読むという行為もなかなか捨てがたい.
「見つける楽しみ」は自然の流れだったのだろう.
それはひいては「読む楽しさ」につながっている.
ストーリーを追う楽しさだけなら,別に読書をする必要はない.
映画や漫画,ゲームだって十分にその役割を果たしてくれる.
メディアの選択肢が多くなった今,読書をさせたいのなら,
読書ならではの価値を見いださないといけないのだろう.
もちろん,それは他のメディアも同じだ.
ゾロリ 2 in 1 かいけつゾロリのまほうつかいのでし 大かいぞく (ポプラポケット文庫)
- 作者: 原ゆたか
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
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*1:第1弾はid:futagawakou:20021105