おとぎ銃士赤ずきん(小説版)
前*1に,
一見よいこ向けの番組のように見えるけれども,よーく見てみると,深夜帯でも十分通用する新手の萌え系の番組なんじゃ….
と紹介した「おとぎ銃士赤ずきん」の小説版.
コナミ初のフィギュアアニメーションということで,
確かに,萌え要素がたくさんあるのだけど,
他の萌え系と若干違うのが,主人公の男性像.
なるべく無色透明で平均値的な感じを狙っているのが
多いように思えたのだけど,この作品は
そのポジションにあたる草太君のキャラクターは大きく逸している*2.
これってどういうことなんだろ?って気になっていた.
この小説を読むとその答の一端が分かるような気がする.
小説は主人公の赤ずきんや草太の視点ではなく,
いわゆる敵側のグレーテルの視点がふんだんに盛り込まれている.
TV番組でも女の子向けのスウィートフォンのCMがある.
実は萌え系だけではなく,それ以上に女性に向けた番組なのかもしれない.
さて,小説本編の話を.
さっき,「視点が盛り込まれている」と書いたけれど,
視座が若干不安定で,行間を結構想像しないと読みづらい部分があるかな.
でも,ファンならむしろそこが楽しいかも.
この作品群は,そもそも本編もさることながら,
サブストーリーの方が絶対面白いと思うので,
今後もいろいろな展開に期待してます.
- 作者: 霧海正悟
- 出版社/メーカー: コナミ
- 発売日: 2005/08
- メディア: 新書
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*1:id:futagawakou:20060711
*2:まあ,結果的には感情移入しやすいキャラクターになっているのだけど.