どっとこうMOTTO

電子書籍『After』(全2巻),BookLive!(http://booklive.jp/product/index/title_id/116980/vol_no/001),紀伊國屋書店(https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0012917)などで好評発売中。

作品コメント

ゾロリ文庫本2

ゾロリ先生の文庫本第2弾*1. 『まほうつかいのでし』と『大かいぞく』の2本組. まだまだキャラクターが未成熟なところもあるけど, 細かく読めば読むほど面白いのは同じ. ゾロリは,この段階ではそうではないんだけど,その後, 作品のどこかに原ゆたかを…

レボリューション・イン・ザ・バレー

そのエネルギー源の内の一つがこの本. 先の長崎でみんなと会ったときに紹介してくれた本がこれ. Macintoshの開発の舞台裏が生々しく描かれている. どんなものであれ,全て上手く,そして美しくいくものではない. Mac開発の舞台裏も良いのだが,この本の…

魔術師のおい

「ナルニア国ものがたり」の第6巻. この巻では,ナルニアの始まりが描かれている. 文庫本版の最後の中沢さんも書いていたけど, 昔,一通り読んだときのこの本の印象は,どちらかといえば薄かった. ないわけではないのだが,「冒険」の度合いが少なかった…

ゾロリ文庫化

引き続き懐かしい系で恐縮だけど,かいけつゾロリがついに文庫になった. というわけで,早速購入. ゾロリ先生の本は電車の中ではなかなか読みにくいのですが,読んでしまいました. 話はアニメ版で見ているので知っているので話の筋には驚きも何もないけど…

馬と少年

その昔大学の英語の授業で,英語の本を読んで*1レポートして, といわれてレポートしたのがこの作品. 来年には映画化されることになっている「ナルニア国ものがたり」の第5巻. 「ナルニア国ものがたり」シリーズは実は結構好きだ. 世界観がしっかりしてい…

私家版ハムレット

今でも時々,遠く離れた古巣から演劇の案内が来ている.嬉しい. とはいうものの,その多くは地理的時間的制約から行けないことが多い. だけど,今回は時間が合ったので,観てきました. 古巣の近くにある医学部演劇部の公演です. 総評では,総合芸術たる…

ハックルベリーにさよならを

まずは古巣の劇団から. 誠に残念なのだが,はじめの部分をトイレに行っている間に聞きそびれてしまったこと. ここは話の肝なので,自分のミスとはいえ,悔しい.アンケートには「理由を考えてみるといい」という趣旨のことを書いた. 個々の部分は決して悪…

銀のいす

この本の感想は,井辻さんのおっしゃってるとおり. 一番印象的だったのは,女王との対決の最後に泥足にがえもんの発した台詞. 現実とは何か,自分と物語のあいだにあるフレーム. その先にある物語の根底がしっかりして,操作不能だからこそ感じられるし,…

人生の成功とは何か

僕の好きな作家というか著者の一人,田坂広志さんの最近の作品です. ビジネス・ブック・マラソンでも「癒し系」と紹介されていましたが,まさにそれに値する作品です.ハードディスクを壊してしまってからというものの,人生ってなんだろう?って考えるよう…

小ネタがいい

最近,アニメのゾロリは気迫がなくなってきていて,心配. そんな中でリリースされたのが,かいけつゾロリのマンガ版の第3巻. 原ゆたかのゾロリとはちょっと違うけど,ポイントはしっかりつかんでいる. 小ネタが効いていて,なるほど〜そう来たか.の連続…

大どろぼう

ゾロリ先生の新作です.(ちょっと遅いけど) 相変わらずのパクリ全開でなかなか面白い. 大きく読んでも面白いが,細かく読んでも面白い. 原ゆたかさんはほんとエンターテイナーだね. ところで,途中でダヴィンチ・コードの話を援用している. 読んだ後,…

20代仕事筋の鍛え方

前に,こんな本を紹介したことがあった. 30歳からの成長戦略 id:futagawakou:20050217この著者山本真司さんは40代向け,30代向けと少しずつ年齢を落としながらアドバイス本を書いている. 今度は二川項と同じ20代へのアドバイス本.この本の中に出てくる僕…

世界経済共同体党

ってご存じですか?前*1にもちょこっと書いたことがあったかな. 今回の衆議院選挙で東京1区から立候補している又吉イエス氏*2の著作です.残念ながら,僕は「腹を切って死ぬべきである*3」なのですが,それでも共感できないところがないというわけでもない…

防災の日

今日は防災の日. といっても,特に何か特別なことはやっていない. 近くのルノアールの人がもしものときの連絡について 説明を受けていたのを見たくらい. アメリカで超巨大台風が猛威をふるっていたりしていますが, 日本もなにが起こるかわからない.気を…

美の構成学

デザイン. それは二川項に求められていながら, 身につけている,とは言い難いもの. というわけでデザインの本を読んでみました. 残念ながら,すぐにセンスが良くなったり, デザインが良くなったりするわけではない. 少しずつでもセンスを身につけてい…

無人惑星サヴァイヴ再放送

ハードディスク大破の陰で, いつの間にか『ふたつのスピカ』が急展開していて, 話しについていけなくなってしまった. それはともかく.失ってしまったハードディスクのデータのひとつが 「取りためていたテレビ番組」. そんな事情を察してか,前述の『ふ…

なぐさめ

昨日,大学時代の先生と会って,かなり回復した. といっても,それは消えてしまったデータについてであったり, 気分的なもので,あとひとつだけ回復していないものがある. それが,データを消してしまったという罪悪感. 自分の判断ミスで大切なものを失…

影響力の武器

サブタイトルにもあるとおり, 人が動かされるいろいろな要因とその対策法がかかれている. 読んでいるときに偶然にも,今日の雑学の小橋さんが マーケティング系の参考書籍として紹介していました. http://blog.4im.net/archives/2005/04/post_5.html 曲が…

こども連れ

久々の更新です.今日は会社の昇進祝いでした. 今頃です.幹事は二川項です. 幹事として反省すべき点も多かったです. 主賓の皆様方には大変失礼いたしました. と,そんなことは直接言えばいいことですね.で,その昇進祝いのときに,お子さんを連れてこ…

ポストモダン・マーケティング

今,巷にあふれている顧客志向マーケティングの アンチテーゼを提示するするのがこの本. 表紙に「「顧客志向」は捨ててしまえ!」って書いてあるし. この本の底辺には,忘れがちながら重要なことを指摘してくれる. マーケティングの究極的目的は,消費者…

ハリウッド脚本術

この本はいろいろ揶揄されながらも,大塚英志が『キャラクター小説の作り方』の中で講談社現代新書を三冊買うよりお勧めという本です.この本はとても大切なことですが, 「娯楽ビジネス」としてのシナリオ技法 について書いてあります. ハリウッドの状況み…

SPA!

いつも買わない雑誌なのですが,珍しくSPA!を購入してしまいました. 目的はもちろん 『「許せる許せない」ダジャレの境界線を探る』 という企画. 小学生の間でダジャレがブームとか しかも!杏さゆりさん*1が表紙になっている号です. 一号の雑誌で別々の2…

30歳からの成長戦略

僕はあることがとても恐怖だった. 5年後,10年後自分が使い捨てにされてしまうのではないだろうか, 負け組になってないだろうか. そう思っている同世代*1は少なくないらしい. この本の第1章はその記述から始まる. 若者に広がる「3つの病」のうちの一つ…

満たされない自己愛

突然告白するようで何なのだが, 自分はものすごく自己愛者なのではないか, そう思うときもあれば,反対に自分を愛していないのではないか, そう思うときもある. 自己愛は僕の隠れた研究課題.そんなこともありまして, この本を読んでみました. この問…

大きなケーキは人にゆずろう

副題:お金持ちになるための“母の教訓” 母の教訓がなんだったのかは実際に読んでいただくとして,あえて感想を. この表題の「大きなケーキは人にゆずろう」も教訓のひとつなんだけど, この教訓を説明する場面でかなり泣けてきそうでした. この作者に同情…

朝びらき丸 東の海へ

第3作は前作の続き.ユースチスを加えたものの,ユースチス. ユースチスって,なかなかいないキャラクターなんだよね. 海の向こうへ行くなんていうストーリーも斬新*1. キリスト教っぽいところも見え隠れしています. その小品集といったところ,やや冗長…

エモーショナル・デザイン

手前味噌ですが,優れた作品ってどんな作品なんだろう, ということをイメージして書いたコメントがある. 「その」瞬間を求めて http://d.hatena.ne.jp/futagawakou/20040920 なんか抽象的で今いちしっくり来ないところがあったのですが, この本を読んで納…

キャッチ

かいけつゾロリたべられる! ! (36) (かいけつゾロリシリーズ ポプラ社の新・小さな童話)ふと,地元の本屋に立ち寄った. 中をぶらぶらしていると一冊の本に目が止まった. 帯のキャッチがたまらなく心をくすぐられた. せこいおまけがたまらない ああ,その…

カスピアン王子のつのぶえ

いまいち面白味に欠けた. お説教ではない,というのはわかるが, 前巻*1であったどきどき感があまりない.神話物語っぽいからか. ただ,ラストでピーターとルーシーがもう次に来られない, と告げられる場面があるが,ちょっとやるせない気分に…. なぜだ…

3ツノネガイ

【どっとこう】からリンクもしている劇団夢戯嬉の 今年の秋の公演は『3ツノネガイ』. 実はこの作品は2001年の秋に同じく夢戯嬉がやった作品のリメイク*1. そしてその時には,何を隠そう僕も役者として参加した想い出深い作品だ. リメイクもリメイク.上演…