あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。
今年も良い年になりますように。
さて,今年からブログのタイトルを変えました。
「どっとこぶろぐ2nd」から「どっとこうMOTTO」になりました。
ブログの立ち位置を決めかねていたのですが,結局は「書きたいときに書く」という当たり前でいて,それでいて自由な結論に至りました。
なのですが,今年はスピード重視ということで,基本的には,Twitterを中心に発信していきます。そこで書き足りないもの,漏らしたくないもの,そういうものをゆるくこのMOTTOの場で発信していきます。
もしよろしければ,フォローをお願いします。
@futagawakou
ちょっと短いですが,新年の決意ということで,お許しください。
今年もよろしくお願いします。
「なるんだ!ボクがホントの主人公に!」を読み解く
今年ももうすぐ終わるということで,今年をちょっと振り返ってみてみた。いろいろあったんだけど,心に響いたフレーズをひとつ紹介したい。
それがこのタイトルにもある「なるんだ!ボクがホントの主人公に!」である。これは『デジモンユニバース アプリモンスターズ』(※1)の主人公,新海ハルの発言である。本編を見る前にチェックしたキャラクター紹介ページ(※2)にも書かれており,第一印象では主人公に主人公になると言わせるとはどういうことか,と思ったものである(※3)。でも,そんなことがここで紹介した理由ではない。ちょっと読み解いてみたい。
■主役キャラと脇役キャラ
この発言の背景には,他人と比較して自分が脇役っぽい(と思い込んでいる)ので,その脇役キャラからの脱出して主人公キャラになりたい,ということがある。まず,他人と比較してイケてるイケてないの評価をすることのは不幸になる考え方。しかも,サンプルがおそらく親しい友人(あえて誤変換)のみだろうから,コレはよりイケてない。
そしてその発言があった時の「主人公」「脇役」の定義ってなんだろうか?結局彼は何が不満だったのだろうか?言わんとしていることはわからなくはない。でも,僕にはうまく言い表せないんだけど,当初は,「注目を集める存在」,ということのように感じられた。だから脇役はその反対の意味で「どうでもよい存在」「注目されない存在」という意味なのだろう。
余談ながら,頻繁に登場する彼の恥ずかしいエピソード「10歳までおねしょしていた」という点について,なぜそんなことをしていたのかというと,おねしょをすることで,結果として自分にもっと構ってもらえるというメリットがあるという説を聞いたことがある(※4)。この問題を解決する方法として合致する話でなかなか興味深い。
■ホントじゃない主人公との決別
もうひとつ気になったのが「ホントの」という表現。これは暗にニセモノがあることを示している。ニセモノとはなんだったのだろう?これは彼の趣味の読書で,現実世界で満たされない主人公キャラへの想いを物語を読むことで代用し,その中で主人公気分になっていたということとの対比になっているのだろう。傍から見るとなかなか寂しく,クラスメイトに「本を読んでいる時は楽しそう」(=そうでないときは?)とまで言われているのだから想像すると結構痛い。 ま,僕だって,前回書いた「過去には自分に似せたキャラクターを創ったこともあった」なんてこともあったから,人のことは全く言える身分ではありません。
ここでちょっと面白いのが,それを今度はオーディエンスである僕らが彼に共感し,追体験しようとすると,この「ホントの」という言葉で強制的に自分の現実世界に戻されることになる。彼が読書で得ていたような代理経験では許されないのである。現実世界を変えたくなるのである。そういう意味では厳しい作品とも言えるし,優しい作品とも言える(販促的も都合がいい(笑))。
■主人公になるには?
では,どうやって主人公になるのだろう?作中で彼が行っているのは「主人公になる」と決意して行動するだけである。ARの世界がなんとかしてくれるものではない。アプモンたちとの冒険の旅そのものが主人公にしてくれるわけでもない。
ここで最初の想いと少しズレているのに気づく。「主人公になる」と決意するだけでは「注目を集める存在になる」にはならないだろう。でも,このズレている方が定義に敵っている気がしている。当初の定義であれば,主人公がいて脇役がいることになるのだけれど,こちらの定義になると,みんながみんなの人生を主体的に歩んでいくことになり,全員が主人公であってもおかしいことは全く無い。そして他人と比較することに意味はない。
■自分の人生を選択する
さらに突っ込むと,「主人公になる」とはどういうことだろうか?どう行動するのが主人公なのだろうか?自分から発信しないとクラスメイトは振り向いてくれない。だから受け身ではなく主体的になる,首を突っ込んでいく,それが主人公になるってことなのだろう。これは僕が日頃自分に対して思っていた解釈(問題意識)を彼に反映させているから間違っているかもしれない。つまり,心に響いた理由は他でもない,ここに自分が再現されるという「構造」を見つけてしまった。しかも結構精度が高い。
とここまで書いておいて,ちょうどうまく言い表された一文があったので最後に紹介したい。
「仲間とともに現実と向き合い、自分の人生の選択をしていく新感覚バディストーリー。」
なんてことない,公式ホームページの作品紹介(※5)の最後に書かれている内容そのまま。あれこれ考えたのは何だったんだろう(笑)。
そして「自分の人生の選択をしていく 」とは,どういうことなのか。今までだって人生の選択をしていたのではないか?今までの生き方と何が変わるのか?自分としてのこの答えが腑に落ちていない。この番組の答えを鵜呑みにする気はないけど,参考にしたい。彼の約3倍の年である僕が中1と同じ悩みを持つのはどうかと思うものの,気づくのに遅すぎることはないわけで,ただただ期待しています。
※1 デジモンシリーズについての知識はないので,シリーズについて当たり前の事項を指摘していたらごめんなさい。むしろ作品全体の個人的な印象としては『ネットゴーストPiPoPa』のAI版かと思った。初回を見てよりその印象が深くなった。
※2 http://www.toei-anim.co.jp/tv/appmon/character/
※3 別の回では髪の毛が緑色でアニメキャラらしいということでイマイチな評価を受けていた。いや,アニメキャラ以外の何物でもないですから,と思わずTVに突っ込んでしまった。
※4 その話を改めて聞いたのは100分de名著(10月の再放送)。出演していた伊集院光さんも10歳までおねしょをしていたエピソードが披露されていた。http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/51_adler/index.html
※5 http://www.toei-anim.co.jp/tv/appmon/introduction/
キャラクターから構造へ
どっとこう17周年
昨日になってしまったけど,どっとこうが生まれて17周年目となりました。しばらく遠ざかっていた時期もあるし,見てお分かりのとおりそんな感じです。今後,二川項としての活動をどうしようかと考えている間にあっという間に,というのが正直なところ。
ほかのソーシャルメディアの使い方との整理もできていないし,まだ結論は出し切れていない。だけど,このどっとこぶろぐも細いながらも続けたい。更新を一日に数回は難しくても,年に1回以上はね(笑)。◯周年というのは再起動するには良いタイミングかと。
物語を紡ぐように日本を,世界を見つめていければと思う。
とだけ書いておこう。三度寝にならないように。
おはよう,どっとこぶろぐ
おはようございます。
どっとこぶろぐ再開です。
ブログを休止してから早7年半。
明けない夜はありません。
細く長く続けていきたいと思ってますので,
これからも引き続きよろしくお願いします。
おやすみ,どっとこぶろぐ
「どっとこぶろぐ」を読んでいただきありがとうございます.
突然ではありますが,2003年から続いてまいりました
この「どっとこぶろぐ」の更新を休止することにしました.
最近の「どっとこぶろぐ」は,はっきり言ってしまえば,
自分のためだけに書いているような気がしてならないのです.
少なくとも,あなたに向かって書いていない.
これを読んであなたにとって何か役に立つとは正直,思えない.
自分のためと言いながらも,自分にしか分からないような
極端なネタを出すこともできず,非常に中途半端な印象を抱いてしまう*1.
だったら,いっそのこと,公開しない方が良いのではないか,
そう思うに至りました.
また,作品紹介をするときには特に,時間をかけて原稿を書いています.
時には2週間経っても書き終わらないこともあります.
このようなスタイルもまた,ブログには向いていません.
二川項にはブログは似合わないのです.少なくとも,今のコンセプトでは.
そして,僕が購読しているメールマガジンの一つに,
「天命の暗号*2」があります.
毎月/毎週,目標を教えてくれるメールマガジンです.
今週の目標は「即断」.
僕の思いに反して,このブログを楽しみにしていたとしたら,
それは大変申し訳なく思っています.ですが,お許しください.
本当はここでずばっと終わりにしたいのですが,
あと1回だけ,現在休止中の本家サイト「どっとこう」と私の
今後について話をさせてください.
本家をどうするかも決めていますが,発表まで少し時間が必要なのです.
*1:例えば,「好きな作品は語りにくい」ってこと. id:futagawakou:20070831
*2:id:futagawakou:20061126
おとぎ銃士 赤ずきん 〜魔女の忘れもの〜
「おとぎ銃士 赤ずきん」の小説版第2弾.
今回は前回*1と違って,良くも悪く(?)も
視座の不安定さは感じられない.
とはいえ,う〜ん.
登場人物が完全に二手に分かれる構成はちょっと….
なんとなく散漫で分断された印象を持ってしまう.
戦闘美少女とかいろいろあるんだろうけれど,
そしてこの本の前提を全て崩してしまうんだけど,
冒険なんかしなくて良いから.
鈴風家とか学校で,はちゃめちゃをしている方が
個人的には好きなんだけどなあ.
まあ,掛け値なしで好みの問題なんだけどね.
- 作者: 霧海正悟
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*1:id:futagawakou:20061103