精神病を扱った映画が鬱の若者に与える影響*1
精神病を扱った映画が鬱の若者に与える影響
http://www.crn.or.jp/LIBRARY/NEWS/2006/0603.HTM
精神的に傷つきやすい回答者は、鬱の治療効果をほとんど信じていなく,
さらに精神的に傷つきやすい対象者は、
精神障害者および効果のない精神病の治療を扱った映画を見る回数が増えるほど、
治療を信頼できないと答えている,のだそうだ.
前半部.
そもそも治療を信じられれば,鬱から脱しつつあるのではないか.
後半部.
映画をみることによって,より治療を信じられなくなっていく.
鬱を取り上げられていれば,鬱の人にとって,そこに代替可能性を見いだせる.
つまり,登場人物を自分に置き換えてしまうのだ.
そしてその映画の結論が効果がない,ということであれば,
効果がない,と信じてしまうのは無理ないことではないだろうか.
では,治療に効果がある,というような結論だったら
治療に前向きになるのか?と言えばそうではないと思う.
代替可能性はあくまで代替可能性であって,必ずできるとは限らない.
登場人物との差異を無理矢理に見つけて,自分とは違う,
自分は回復の見込みがない,そういう合理化を図ってしまう可能性がある.
あくまで推測だけど.
代替可能性を確実にするためにはどうすればよいのか,
…それはまだわからない.