天命の暗号
表紙の微妙な絵とカリスマに近い語り,そしてタイトルの「天命」が
ちょっと宗教チックな感じをさせなくもないが,
書かれている内容はちっともカルト的ではない*1.
まず,驚いたのは,「心」と「魂」を区別したことだ.
環境しだいで揺れ動く「心」に素直になるのが本当の自分なら,あなたには,何も確固としたものがないし,人間関係もうまくいくはずがない
私たちには,自分の奥底に秘された「不動のもの」が存在している.それは魂の領域にあり,私たちの人生を貫く指針や人生の羅針盤となるべきものだ
続いて,魂,天命を見つける方法が書かれている.
嘆きながらやっていることやその源泉(人によって違う!)にヒントがある.
嘆いているのはそこに天命があるからなのだという.
今までの人生や人の話の聴き方などにそのヒントがあるのだという.
自分の人生を振り返ってみた.
今の自分には大学が必要だし,大学には高校が必要だ.
それを強く感じることが多々ある.
人の話の聴き方には4つの種類があるのだという.
「達成的傾聴」「親和的傾聴」「献身的傾聴」「評価的傾聴」.
僕の聴き方は「献身的傾聴」.
どっとこぶろぐにもこの傾向が見て取れる*2.
この聴き方は
「嫌われている」とか「必要とされていない」,「受け入れられていない」,あるいは「無視されている」という不安を持っている.
のだという.まさにその通り.会社での不安は全てこの点につきる.
…これ以上会社のことを書くのは種々の事情により自主規制.
自分の天命はまだはっきり見えていないものの,
朧気ながら見えてきたような気がする.
とりあえずは心で行動することを止めなければ.
なんか引用と個人的なメモばかりになってしまったけれど,
人生の方針を考える(ずばり言えば,天命を知る)にはいい一冊です.
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*1:宗教的なものが根底にないわけではないが,布教を目的として書かれているわけではない.
*2:例えばid:futagawakou:20060312.ちなみにこのページはどっとこブログの中でもアクセス数の多いページ.